将棋とビックデーター
現在、プロ棋士とコンピュータが対戦する。将棋・電王戦が開催されています。
将棋・電王戦とは5人の現役プロ棋士 VS 5つの最強コンピュータ将棋ソフトが闘う、将棋棋戦です。
第22回世界コンピュータ選手権で勝利した上位5チームの将棋ソフトと、それらソフトとの勝負に名乗りを上げた5人のプロ棋士との間で団体戦が行われます。
4月13日までの勝敗は、コンピューターの2勝、1敗、1引き分け。
最終戦で、プロ棋士が勝ってようやく引き分けに持ち込める。現役の男性プロ棋士に対して、コンピューターがここまで善戦するとは意外です。
コンピューターが勝手に将棋をさす訳ではありません。
あくまで、アルゴリズムを作っているのは人間です。
従って、この戦いはプロ棋士の一人だけの頭脳と、コンピューターを利用した複数のチームの図脳の
戦いでもあります。
将棋、チェスのコンピューターソフトは昔からありましたが、ここに来て飛躍的に強くなりました。
その答えは「ビッグデータ」にあります。
ビッグデータとは、Google、Amazon、Apple等がサーバーを活用して利用する、ペタバイト級の大量データのことを言います。
実は将棋の過去の対局は、全てデーター化されています。
これが局譜といわれるデータで全てコンピューターの中にあります。
羽生さんを初め、プロ棋士はこのデータを上手く使いこなし強くなります。
コンピューターも過去の将棋データを学習するアルゴリズムが開発されています。
これが機械学習です。
これによって人間の「経験」「カン」が数値化される。
これに、コンピュータの圧倒的な計算の速さが加わる。
これは、勝てない。
最終戦は、4月20日(土)三浦弘行 八段 とGPS将棋 の対戦です。
GPS将棋は、東大の700台のパソコンを接続して1秒間に約2億8000万手を読むと言われている強敵です。
どうなるか、楽しみです。
コメント
コメントを投稿