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8兆円あったら何を買うか? ソフトバンクの場合

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中国のインターネット通販のアリババが、ニューヨーク証券取引所に上場しました。 阿里巴巴集団(アリババ・グループ)は中国のAmazonと言われるインターネット通販の会社。 初値は1株92.7ドル(約1万円)で公募価格(64ドル)を約36%上回った。 アリババの時価総額は約2300億ドル(約25兆円)で、ライバルのAmazonを超えました。 資本主義の錬金術はただの会社が発行した紙(株)が25兆円の価値にしてしまうことにある。 正に幻想としての経済、世界中の人たちを魅了しつつける資本主義。 アリババの上場により8兆円の資産価値を得たのがソフトバンクです。 ソフトバンクは、アリババ株の32%保有しています。 ソフトバンクはアリババ創業の2000年に20億円でアリババ株を取得。 今回の上場でソフトバンクはおよそ8兆円の含み益を得ました。 14年間で価値が4000倍に膨れ上がった計算です。 まさに錬金術の典型。 ソフトバンクは現金8兆円持っているわけではありませんが、この株を担保に8兆円近くののお金が借りられます。 防衛庁の年間予算が約4兆ですから、8兆円って額が大きくてよく分からない金額。 ボーリング747(200億)400台分の額。 ソフトバンクはこの資金はどのように使うのか? それは企業の買収です。 NTTドコモが連結総資産が7兆5080億だから、買収しようと思えばできるけど、独占禁止法に抵触するし、総務省が反対するでしょう。 これと近い金額が世界のメディア王、ルパート・マードック氏大手エンターテイメントグループ、21世紀フォックスが、ライバルである米タイム・ワーナーに買収に提示した金額。 約8兆円。 さすがタイム・ワーナーは買わないと思いますが、いっそのこと、今期の最終赤字が2300億円になった今瀕死の状態のSONYを買収したらいいと思います。 買収して、金融部門、映画部門、ゲーム部門、半導体部門以外を売却すると、とてもいい買い物になります。 もう一つ考えられるのはLINEの買収、約305億ナリ、場合によったら親会社の韓国ネイバーごと買ってもイイ。 LINEを買収すれば、ソフトバンクのみ使える機能とかをLINEに入れることができます。 これは、キャリア戦争(ドコモ、AUとの戦い)に有利な武器になる。 何...

幻想としての経済5 テクノロジ失業時代

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思い出したように、「幻想としての経済」シリーズ再開です。 今、注目されている経済の状況があります。 景気がよくなり企業の業績は上がっているにも関わらず、従業員の給料が上がらない。 この原因がrobotとcomputerであると言われています。 robotって自動車を作ったりする製造業だけでなく寿司robotのようなサービス業にも進出しています。 寿司職人が寿司robotに変わった時から、バイトが寿司robotに使われている感じがする。 テクノロジの進化が経済に悪影響を与え始めているのではないか? そう考える経済学者Erik Brynjolfssonの本「機械との競争(Race against the machine」が面白い。 彼の説だと、従来の産業革命で起きた機械化は、経済そのものを拡大しで働いている人たちの給料も上がってきた。 しかし、ここに来てテクノロジが指数関数的な急速の進展により、全てのマネーが経営者や、テクノロジ開発企業へ集中している。 例えば、ある会社で人のかわりにrobotが入って生産性が2倍に上がったとします。 robotなので給料を払う必要がない。利益は経営者とrobot企業に入ります。 そうrobotはお金を使わないため、以下の経済の循環が起こらない。 企業Aが儲かるー>従業員の給料が上がるー>他でお金を使うー>企業Bが儲かるー> 中間層がいなくなる世界。 経済の構造は、 1)テクノロジを開発する人、それを利用して儲ける人 2)テクノロジそのもの(robot、computer) 3)2)に使われる人 1)3)の格差は広がる。 生き残るためには1)が必要、やはり起業か?

幻想としての経済4 リアル経済とギャンブル経済

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望むと望まないに関わらず、私達は資本主義経済の中で生活しています。 ここには2つの経済が存在しています。 それがリアル経済とギャンブル経済。 リアル経済は、我々のリアルな労働(身体を使って何か生み出す行為)をその対価として一旦お金に交換をします。(生産) そして、そのお金でお米とか車とかを(交換)買います。(消費) お金を仲介として労働と消費の交換をしながら生活しています。 農家が野菜を作って、それを農協に売って・・最後スーパーで野菜を買う。 農業からIT業界まで何かを生み出し、お金を得てそれを使うサイクルは変わりません。 リアル経済には野菜とか本とかサービスとかの実体(リアルなモノ)がある。 一方、投機と呼ばれるギャンブル経済はお金(金融商品を含む、データだけで出来ている幻想)と違うお金を交換して、その差分から利益を生み出す仕組みです。 いわゆる博打(ギャンブル)です。 お金をお金に交換する、動いているのはデジタルデータが証券会社、金融機関間を動いているだけです。 ギャンブル経済は、世界中に余っているお金(あえてマネーと呼ばれています。)が世界中の利益を求めて動き回るデータの運動(これをマーケットと呼びます。) これのデータの運動で上前をハネるのが金融業です。 イギリスではシティ、アメリカではウォール街がギャンブル経済の集まっている場所。 ギャンブル経済は、誰もコントロールしている人はいません。 だから、時々暴走します。 日本バブル崩壊、リーマンショック等。 このギャンブル経済がリアル経済を支配しつつあります。 ここが問題です。 次回はギャンブル経済に支配される世界。

幻想としての経済3  錬金術とゴールドラッシュ

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幻想としての経済3、今回は金(Gold)の話。 一歩間違えたら唯の紙切れになってしまう紙幣に比べて、リアルな価値があるのが金(Gold)です。 通貨としても「金取引所」がありバーチャルな紙幣とも交換できる。 現在、もっともリアルなお金です。政府では無くて自分自身の希少価値により価格が保証されるからです。 貨幣の価値によって同等の重さの金と交換できる金本位制として知られる、つまりバーチャルな経済システムをリアルな価値として支えるものとして大昔から使われてきました。 リアルの価値を支えるのはその希少性です。 金は、原子番号79の元素。元素記号は Au。第11族元素に属する金属元素。 Auという単一元素から構成されます。 金はその希少性ゆえに一攫千金という魔力を持っていました。 その一つが錬金術。 ギリシャの古代から、ヨーロッパ・イスラム・中国まで呪術師・科学者がハマった永遠のテーマ、非金属(安い金属)から金を精錬する術。それが錬金術です。 今や錬金術はサギの代名詞として使われる言葉ですが、あのニュートンでさえ晩年は錬金術の研究をしていました。 皮肉なことに金を生成することは出来ませんでしたが、錬金術の試行の過程で、硫酸・硝酸・塩酸など、現在の化学薬品が発見されました。 その成果は現在の化学 にも引き継がれて、17世紀の自然科学を生み出します。 金は単一元素なので、化学では生成不可能です。 しかし、原子物理では可能です。 金よりも原子番号が一つ大きい水銀(原子番号80)に中性子線を照射すれば、原子核崩壊によって水銀が金の同位体に変わる。 いわゆる核分裂(原子力発電所と同じ)、核融合を使えば錬金術は可能です。 しかし、コストが掛かりすぎる。 もう一つのイノベーションは、ゴールドラッシュ。 一攫千金を目指してに1850年代、アメリカ合衆国のカリフォルニアに世界中から人が集まります。 一般的に山師と呼ばれるギャンブラーたち。 土佐出身の漂流民であるジョン万次郎もゴールドラッシュ期のカリフォルニアに金を採りに来た唯一の日本人とされる。 ゴールドラッシュのDNAはカリフォルニアのシリコンバレーに引き継がれます。 一攫千金を求めて起業するITベンチャー(スタートアップ)企業。 Google,AppleもゴールドラッシュのD...

幻想としての経済2 偽札(紙の兵器)

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経済にとって貨幣の発明はまさにイノベイティブ(ある転換点)なものでした。 物と物の交換が、貨幣という抽象的な価値に変換されることにより蓄積、分配等が可能になります。 同時に貨幣をコントロールする権力者が生まれる。 一方貨幣は世界的に神聖かつ不思議な存在でもある。 貨幣がお札になった頃から偽札の歴史も始まります。 権力と反権力、国家と敵国のオモテとウラの世界。 当時から、偽札作りは重大な犯罪でバレたら死刑になります。 それほど偽札は国家の根底を覆すほどの影響力があると言われていました。 万有引力を発見し、近代物理学に巨大な足跡を残した天才科学者ニュートンは晩年に王立造幣局に長官として迎えられ贋金つくりの犯罪者と戦います。  一方国家をあげて偽札を作ったこともあります。 いわゆる、紙の兵器と言われる敵国を貨幣価値を下げる作戦。 ルパン三世のアニメ「カリオストロの城」も国家での偽札作成が物語のベースにあります。 第二次世界大戦中にナチス・ドイツがイギリスのポンド紙幣を偽造した「ベルンハルト作戦」や、日中戦争当時に大日本帝国陸軍の「第九技術研究所」が中心になって中華民国・蒋介石政権の法幣を偽造した「杉工作」などがありますが、一番有名なのは北朝鮮が作っていると噂されている偽100ドル札「スーパーK」「スーパーZ」。 最近は、お札の印刷技術の進化で偽造が難しくなっています。 千円の偽札を作るのに千円かかったらもはや、趣味の世界になってしまいます。 だから、お金のやり取りはデジタルデーターに変わりつつあります。 これに伴い偽札作りから、コンピューターへのハッキングにシフトしつつある。 貨幣って国家の威信をかけた技術の結晶でもあります。

幻想としての経済1 ビットコインはやはり怪しかった

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今回から新シリーズを連載開始します。 ブログだから自分で連載が決められます。 資本主義の中に生きている私達ですが経済、お金って何か不思議な存在です。 そんな話を私なりの視点で書いてみるシリーズ。 第一回目は、仮想通貨ビットコイン。ではstart。 以前のブログでビットコインは怪しいなと書きましたが、やはり事件が起きました。 以前の記事はここ 東京にあるビットコイン取引所「Mt.Gox(マウント・ゴックス)」は2月25日、何の説明もなく、突然ウェブサイトを停止。その後「当面、全ての取引を停止することを決定した」とする文書をサイト上に掲載しました。 今や、大騒ぎになっているビットコインですがニュースでも何だか分からない報道になっています。 仮想通貨と呼ばれるビットコインは、インターネットのセキュリティ技術を駆使したデジタルなデーターだけがやり取りされる通貨のことです。 普通の通貨と全く異なるのは、国・企業が一切責任を取ってくれない通貨。 デジタルだから怪しいと勘違いしている報道の人(古舘伊知郎)がいますが、これは間違い。 電子マネーと仮想通貨を混同しています。 ポイントカードだって、スイカだってデジタルテクノロジーで成り立っている電子マネー。 ビットコインが問題なのは、投機対象になって中国とかオイルマネーが流れ込みもはや通貨というよりハイリスクな株みたいになってしまったことです。 なぜ、Mt.Gox(マウント・ゴックス)は取引を停止したのでしょうか? それは、デジタルのデータがサーバーから盗まれたからです。 サイバー攻撃されたのです。 ここ数年で744,000ビットコイン(時価409,200,000ドル[420億円]相当)も盗まれていたとのことです。 そのため、取引を中止して皆逃げてしまった。 これ以上損はしたくないからでしょう。 「Where is our money ?」 残念ながらお金は戻ってこないのではないでしょうか? 最初からあるのは、データだけだったのです。 日本政府が助けてくれるのではという噂もありますがそんなことはありません。 管理されない通貨はマネーロンダリングとか犯罪に使われるだけです、ビットコインには反対です。 日本政府は即時に規制すべき。 注)タイトル「幻想としての経済」は栗本慎一郎の著書名でもありま...