幻想としての経済2 偽札(紙の兵器)


経済にとって貨幣の発明はまさにイノベイティブ(ある転換点)なものでした。晴れ

物と物の交換が、貨幣という抽象的な価値に変換されることにより蓄積、分配等が可能になります。
同時に貨幣をコントロールする権力者が生まれる。

一方貨幣は世界的に神聖かつ不思議な存在でもある。
貨幣がお札になった頃から偽札の歴史も始まります。

権力と反権力、国家と敵国のオモテとウラの世界。

当時から、偽札作りは重大な犯罪でバレたら死刑になります。
それほど偽札は国家の根底を覆すほどの影響力があると言われていました。


万有引力を発見し、近代物理学に巨大な足跡を残した天才科学者ニュートンは晩年に王立造幣局に長官として迎えられ贋金つくりの犯罪者と戦います。 

一方国家をあげて偽札を作ったこともあります。
いわゆる、紙の兵器と言われる敵国を貨幣価値を下げる作戦。



ルパン三世のアニメ「カリオストロの城」も国家での偽札作成が物語のベースにあります。

第二次世界大戦中にナチス・ドイツがイギリスのポンド紙幣を偽造した「ベルンハルト作戦」や、日中戦争当時に大日本帝国陸軍の「第九技術研究所」が中心になって中華民国・蒋介石政権の法幣を偽造した「杉工作」などがありますが、一番有名なのは北朝鮮が作っていると噂されている偽100ドル札「スーパーK」「スーパーZ」。


最近は、お札の印刷技術の進化で偽造が難しくなっています。
千円の偽札を作るのに千円かかったらもはや、趣味の世界になってしまいます。
だから、お金のやり取りはデジタルデーターに変わりつつあります。
これに伴い偽札作りから、コンピューターへのハッキングにシフトしつつある。

貨幣って国家の威信をかけた技術の結晶でもあります。波





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