フェイスブックが無人ヒコーキ会社買収へ 気球と通信の時代
フェイスブックが無人飛行機製造のタイタンエアロスペースを買収するとの方向で交渉中とか。
フェイスブックは、スマートフォンの電話アプリを提供する米ワッツアップを約160億ドル(約1兆6400億円)で買収したばかり積極的にM&Aしています。
タイタンエアロスペースが手がける無人飛行機は、機体に張りめぐらされた太陽光電池パネルによって動作し、高度約20万メートル上空を、着陸や燃料補給することなく5年間飛行可能とのことです。
すでに実験を実施しているがまだ開発段階にあり、2015年の商用化を目指している。
フェイスブックがなぜ無人飛行機も会社を手に入れるかといえば、現在インターネット接続環境にない約50億人をインターネット利用可能にするためです。
まだお友だち候補が50億人も眠っている大きな市場。通信環境の一番の問題は電力網です。
電線という線の国中に引き回す必要があります。
先進国の場合、電力網のインフラが整理されて、この電力網のインフラ(電柱とかいろいろ)を利用して通信網が発達します。
今は、電力インフラが整う前に携帯網を普及させる手もありますが、やはり基地局には電気が必要です。
フェイスブックはアフリカを手始めとして、無人飛行機「Solara 60」を1万1000機を、衛星のように飛ばしたい考えているらしい。
一方ライバルのGoogleも気球でWiFi通信網を一挙に作ってしまう「Project Loon」なるプロジェクトを立ち上げました。
この気球は、太陽光発電で稼働し、地上から20km上空で成層圏の風の中を飛行する。これはほとんどの航空機が飛ぶ高度のはるか上空です。
衛星インターネットの仕組みと同様、気球は特殊なアンテナと地上の受信基地を利用して通信する。
本来であれば、通信インフラの整備はキャリアと呼ばれる通信会社(日本では、ドコモ・Au・ソフトバンク)の仕事です。設備投資に莫大なお金のかかるります。
だからお金がないと手が出せない。
しかし、飛行機・気球であればかなり安くインフラ整備ができます。
しかも、災害に強い。
震災から明日で3年になりますが、こんなにも日本の通信インフラが弱いのかと驚いた人も多かったと思います。
同時に従来の電話通信ではないTwitterに代表されるインターネットのデーター網なかなかやるじゃんと思った人も多いはず。
ソフトバンクも気球を中継局に使う研究をしています。
高さ100メートルの上空から、半径3キロメートルの周辺地域に第3世代携帯電話(3G)の電波を到達させる。1つの中継局で、100人が同時に音声通話できる。
この前の震災では、インフラの弱さがバレちゃったソフトバンクですが地道にこんな研究もしています。
格安の衛星インターネットインフラを計画しているアメリカのベンチャー企業もあり、これからは、通信インフラのパラダイム・シフト(今までの常識ではない目からウロコの発展の仕方)が始まりそうです。
キーワードは無人飛行機、衛星、そして気球。気球と通信※
※「気球と通信」はムーンライダーズのマニア・マニエラの曲名でもあります。
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