幻想としての経済3  錬金術とゴールドラッシュ


幻想としての経済3、今回は金(Gold)の話。晴れ
一歩間違えたら唯の紙切れになってしまう紙幣に比べて、リアルな価値があるのが金(Gold)です。

通貨としても「金取引所」がありバーチャルな紙幣とも交換できる。
現在、もっともリアルなお金です。政府では無くて自分自身の希少価値により価格が保証されるからです。



貨幣の価値によって同等の重さの金と交換できる金本位制として知られる、つまりバーチャルな経済システムをリアルな価値として支えるものとして大昔から使われてきました。
リアルの価値を支えるのはその希少性です。



金は、原子番号79の元素。元素記号は Au。第11族元素に属する金属元素。
Auという単一元素から構成されます。

金はその希少性ゆえに一攫千金という魔力を持っていました。

その一つが錬金術。
ギリシャの古代から、ヨーロッパ・イスラム・中国まで呪術師・科学者がハマった永遠のテーマ、非金属(安い金属)から金を精錬する術。それが錬金術です。

今や錬金術はサギの代名詞として使われる言葉ですが、あのニュートンでさえ晩年は錬金術の研究をしていました。


皮肉なことに金を生成することは出来ませんでしたが、錬金術の試行の過程で、硫酸・硝酸・塩酸など、現在の化学薬品が発見されました。

その成果は現在の化学 にも引き継がれて、17世紀の自然科学を生み出します。

金は単一元素なので、化学では生成不可能です。

しかし、原子物理では可能です。
金よりも原子番号が一つ大きい水銀(原子番号80)に中性子線を照射すれば、原子核崩壊によって水銀が金の同位体に変わる。
いわゆる核分裂(原子力発電所と同じ)、核融合を使えば錬金術は可能です。
しかし、コストが掛かりすぎる。


もう一つのイノベーションは、ゴールドラッシュ。
一攫千金を目指してに1850年代、アメリカ合衆国のカリフォルニアに世界中から人が集まります。
一般的に山師と呼ばれるギャンブラーたち。

土佐出身の漂流民であるジョン万次郎もゴールドラッシュ期のカリフォルニアに金を採りに来た唯一の日本人とされる。

ゴールドラッシュのDNAはカリフォルニアのシリコンバレーに引き継がれます。
一攫千金を求めて起業するITベンチャー(スタートアップ)企業。

Google,AppleもゴールドラッシュのDNA、一山当てるのスピリットがある。

「ゴールドラッシュ」は矢沢永吉の昔のアルバムタイトルでもあります。
ゴジラのように金を吐いている矢沢永吉。
まさに、一攫千金。

一攫千金は、怪しいけどイノベイティブ。波





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