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1月, 2014の投稿を表示しています

STAP細胞発見 エレファントよりエレガント

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理化学研究所による新しい万能細胞(STAP細胞)の作製成功は世界に衝撃を与えました。 ニュースを観ていて理化学研究所も美人の広報の人がいるものだと思っていましたが、まさか研究者本人の小保方(おぼかた)晴子さんだとは思っていませんでした。 STAP細胞も驚きですが、30代の理系女子がノーベル賞候補になりそうなのも凄い。 本来、再生医療に必要とされている何にでも変身できる細胞はES細胞でした。 これは生物が受精卵から細胞分裂してできるのを利用しているため、倫理的な問題等がありました。 これをブレイクスルーしたのがiPS細胞です。 iPS細胞は、遺伝子を操作することで細胞をリセットさせる画期的な発見でした。 しかし、遺伝子操作は生物の情報そのものに手を加えるため、工程が複雑で癌化のおそれ等も指摘されています。 いわゆる数学でいうところのエレファント(非常に大掛かりな仕掛け)な解です。 そして、生物学が遺伝子と呼ばれる情報の操作に突き進む中で、まったく別のアプローチが登場します。 それがSTAP細胞です。本来細胞の持つリセットの機能を化学(科学と区別するため”ばけがく”とも呼ばれる)な刺激で実現する。 小保方(おぼかた)晴子さんは、元々化学出身なので全く細胞のリセットのさせ方の考えが異なっていました。 いわば、大勢が歩いてエベレストの山頂を目指していたのに、3人ぐらいでヘリコプターでエベレスト山頂に着いてしまったようなものです。 これが数学で言うエレガント(非常にシンプルでカッコイイ)な解。 去年、世界的に権威ある英科学誌ネイチャーに投稿した際は「過去何百年の生物細胞学の歴史を舐めるな!」と言われたらしい。 きっと、この発表を聞いて「えー、ありえねー!!」って脱力している研究者が多いと思います。 科学の面白いところは、エベレストの山頂に立つことがゴールであり、その立ち方(アプローチ)は無限にありうるということです。 アプローチは最も知的なゲームでもあります。 しかし、何を勘違いしたのかオカモト理研の株が上がったとのことですが、理化学研究所は独立行政法人で旧国立の研究所です。 関係はありません。

噂は本当だった。ミシュランガイド福岡・佐賀版登場

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以前、ブログで薬院の某蕎麦屋さんにミシュランの調査員が来たと言う噂を紹介しましたが、噂は本当でした。 以前の記事はここから 日本ミシュランタイヤ(東京・新宿)は1月28日、福岡・佐賀両県の飲食店や宿泊施設を評価する「ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版」を今年夏に発行すると正式発表したとのことです。 ミシュランのガイド本は九州では初めてです。 街の噂は本当でした。 昨春から専属の覆面調査員が調査を行っており、広島版とほぼ同規模の約350のレストランと宿泊施設が掲載される見込みです。 「ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版」が発売されるとどんな事が起きるのか3つ予想します。 予想1 福岡・佐賀の地元の人で紹介された店に行列ができる。 意外と福岡の人は新しもの好きというか、話題のお店には行列します。 クリスピードーナッツ博多店ができた時、福岡では見たことのない行列ができて驚きました。 予想2 東京から福岡に出張に来るサラリーマンが、ミシュランガイドをカバンに忍ばせて持ってきて、博多・中洲圏を突破して、大名、薬院、警固、赤坂あたりまで押し寄せてくる。 予測3 天神にあるメンズエステサロン、ミシュランガーデンスパ天神がミシュランから商標侵害で訴えられるのでは? 今まではその存在あまり知られていませんでしたが「ミシュラン 福岡」でGoogle検索するとトップページの「メンズエステサロン、ミシュランガーデンスパ天神」が出てきます。 これはいい宣伝になるけどこの名前はどうなのか? 「ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版」にはあまり賛成出来ないけど、どんな店が載るのか興味はあります。

Mac誕生 あれから30年

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1984年1月24日はApple初代のMacintoshを発売してから30周年となる日です。 ちょうど会社に入社して2年後の出来事。 パーソナルコンピュータなるIBMPCが出始めたのが1981年からなので、当時マウスやビットマップディスプレイの付いたコンピューターは画期的なものでした。 残念ながら個人ではとても買える値段ではなかった。 当時の日本円で約59万円、中古車が買える値段。 「Macintosh」(Mac)のコンセプトを伝えるリドリー・スコット監督のテレビコマーシャルを、スーパーボウルの試合中に放映した2日後にMacintoshは発売されました。 あまりに有名なCM「1984」、IMBの支配するコンピューター世界への反撃の狼煙をあげたスティーブ・ジョブズ。このCMは75万ドル(当時の為替レート1ドル233円で計算すると、1億7475万円!)というかなりのお金を使っています。 あれから30年経ち、今やパーソナルコンピューターが当たり前の時代になります。 これは、世界のコンピューターの数を示すグラフです。 Macintoshは地道にシェアを伸ばしていますが、iPhone、iPod、iPadがいかに爆発的に普及したかが分かります。 それにしても、30年前にあのカッコイイ、コンピュータを周囲の迷惑を顧みず開発したスティーブ・ジョブズはある意味凄い、ビジョン(将来はこうなるとの思い込み)は今でも新しい。 ビジョン(将来はこうなるとの思い込み)を発信する人がビジョナリスト。 若き日のスティーブ・ジョブズ。 コンピューターの技術革新は速く、数年ですぐにコモディティー化(安くなり、真似される)しますがカッコイイモノのビジョンは長い間生き続ける。 大切なモノはビジョンです。

懐かしいミュージシャンのCM

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最近、ある年代の人たちや、一部の人だけに判るミュージシャンが出ているCMが気になる。 ダイハツの企業CM、くらしの真ん中で「夫と海」 夫婦役はマイク真木とリリーです。 リリーはシンガーソングライターが流行った頃の女性シンガーで、1974年のシングル「私は泣いています」が97万枚を越える大ヒットしました。 バックバンドは、「バイ・バイ・セッション・バンド」です。 メンバーは木田高介、土屋昌巳、伊藤銀次、坂本龍一、吉田建、斉藤ノブ、井上鑑など錚々たるメンバーがそろっていました。 長男はロックバンド・FUZZY CONTROLのボーカル&ギター、JUON。 JUONの奥さんは吉田美和(DREAMS COME TRUEのボーカル)です。 こんなCM。 すっかり歳を取りましたが、いい感じのおばあちゃんになりました。懐かしい。 もう一人は、ムーンライダーズ、ビートニクスで有名な鈴木慶一。 懐かしいというよりは、一部の人しか知らないマイナーにして偉大なるミュージシャン。 写真は、ビートニクスの高橋幸宏と鈴木慶一。 パナホームのCMでおじいちゃん役で出ています。 しかし、このキャスティングは誰が考えるのでしょうか? 次に出演して欲しいのは、女性ならカルメンマキ、男性ならパンタ(山田パンダではなく元頭脳警察のミュージシャン)辺りはいいのではないでしょうか?

これなら欲しいウェアラブルコンピューター 「iWatch」

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スマートウォッチなるものが流行りそうですが、あまり欲しいとは思いません。 何故ならカッコ悪いからです。 アップルが腕時計型のスマートデバイス「iWatch」を開発中と言われたまま、長らく時間が経ちます。 未だにはっきりした情報が出てきませんが、現在どうなっているのでしょうか。 そんな中、海外のデザイナーTodd Hamiltonさんが新たな「iWatch」のコンセプト画像・動画を公開しました。 コンセプト画像とは、「こんな風になるのではないか」という予想画像のようなものでiPhoneの時も色々なアイディアがネットに公開されました。 私も、腕時計はあまりにかっこ悪いけど、リストバンド風であれば欲しい。 スポーツジムとか通勤とかで使えそうです。 これはいらない、サムソン製のらスマートウォッチ。 腕時計というよりは、ブレスレット、リストバンドと言った方がしっくり来る形といえそうです。表面に、曲面ディスプレイが着いているわけですね。 なぜこうにも男子は、スマートウォッチなるものに惹かれるのか? 答えはこれです。 ウルトラセブンの時に登場していた「ウルトラ警備隊」がしていた腕時計型テレビ電話です。これはもしかしたら元祖スマートフォンではなかったのか? でも、今見るとこれは少し恥ずかしい。

レコードを巡る冒険3 レッド・ツェッペリン

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今回から、ブリティッシュロックのレコードを巡るツアー。 ブリティッシュロックは70~80年代が黄金時代と呼ばれていて、様々なバンドが登場します。 先ずは、ロックンロールをロックへ、そしてヘビーメタルへ進化させたレッド・ツェッペリン。 レッド・ツェッペリン IV 1971年 これは高校時代に買った71年の名盤です。 これがタイトル。 お勧めはロック史に輝く不朽の名作「天国への階段:Stairway to Heaven」 歌詞の最後に「To be a rock and not to roll.」とある、ダンス音楽の Rock 'n' Rollから独自のRockへと独立宣言した名曲。 レッド・ツェッペリン II 1969年 これも、高校時代に買った69年の名盤。 お勧めは「 胸いっぱいの愛を:Whole lotta love」、「ハードブレイカー:Heartbreaker」ギターのリフがかっこいいハードロックより重めな名曲。 ジョン・ボーナムのドラムの音が重たい。 1970年には伝説の日本ツアーがあったけどここらへんは知りませんでした。 当時のレッド・ツェッペリン悪行三昧はここから 凶暴な異星人たちとの強烈な日々 Presence プレゼンス(存在) 1976年 リアルタイムで聴いた作品です、イギリスのレコードジャケット・デザイン工房ヒプノシス作のジャケットが、今見てもクール、モダーン。 よりサウンドがソリッドになり、速くなる。 お勧めは、「アキレス最後の戦い:Achilles Last Stand」ジミーペイジのギター、ジョン・ボーナムのドラムの絡みが今聴いても凄い。 もしかしたら、上手いパンクかもしれない。 ちなみに、2枚組のPhysical Graffiti は当時は高くて買えずに、友達から借りて、後でCDで購入しました。 実は、ジミーペイジのアコースティックギターが好きです。 名曲「Bron-Yr-Aur(Physical Graffitiより)」 ブリティッシュらしいバンドでした。

Phoneの電卓だと「2500÷50=1」になる!?

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ネットでiPhoneで「2500÷50」を計算しようとすると答えが「1」になるが話題になっています。 電卓の計算部分は、最も簡単なプログラムの一つでこんな所がバグる(プログラムミスによる障害)とは、考えられない。 実際にやってみます。 2500÷50を計算すると、おー、実際に「1」になった。 ネタばらしをすると、「2500」入力「÷」タッチ「50」入力「=」タッチで計算結果「50」表示したけれど、「=」がタッチされたないと思いもう一度「=」タッチすると50÷50が計算されて「1」となります。 つまり、無意識に「=」を2回タッチしている。 これは、Appleのデザイナー、ジョナサン・アイブが直接指揮をとって開発したiOS7が、あまりにフラットデザインを重視したためボタンをタッチしたときの「=」のフィードバックが無いために起こる、一種のデザインのバグ「障害です」 iPodタッチのiOS6で電卓を試してみます。 この電卓は「=」が非常に大きくて、タッチすると「=」ボタンの上の部分が押しこんだ感じで色が変わります。 デザイン的にはフラット電卓もカッコイイけど、どう考えてもiOS6のほうが使いやすい。 工業デザインは使いやすさを優先すべきでしょう。 iOS7の電卓に名前を付けるとしたら「ジョナサン・アイブの自己満足」でしょうか?

雑誌カルチャーを考える

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以前ブログで書いたことがありますが、私の場合ブログはセルフ・パブリッシングでもあります。 大学生時代に「タウン誌(ミニコミ誌)」を作っていたことがあります。 作るのはかなり大変で全く売れずに3回で終わりになったけど、やはり何か発信するとか興味がある。 当時は、「ポパイ」、「宝島(初期)」、「ロッキング・オン」、「ミュージックマガジン」辺りをよく読んでいました。 時代は21世紀となり、今や毎日ブログを書いて無料でセルフ・パブリッシングが簡単にできます。 イイ時代になりました。 インターネットの時代になり雑誌を読む人は少なくなったきましたが、今でも雑誌はたまに買います。雑誌はプロフェッショナルな仕事の固まりです。 先ずは「テーマ」があってプロのライターが記事を書き、写真、レイアウト、デザインが一体となって印刷物が出来上がります。 プロジェクトリーダーは編集長です。 21世紀インターネット時代にあえて大人の読み物としてお勧めな3冊を紹介します。 先ずは、「ワイヤード」アメリカのハイテク雑誌の日本語版です。 「ワイヤード」ネットワークにつながっているッて感じ意味、まだWiFi(無線ネットワーク)が無い時代からある老舗の雑誌。 テクノロジ関連のテーマが面白いし、一つの記事が奥深くて興味深い。 ¥480ー安すぎる。 そして「Pen」主に美術、デザイン、ファッション系のテーマが多いけど、千利休から宗教まで男の大人の知的好奇心を刺激してくれます。 どのくらいの年代をターゲットにしているのか? ¥650-この仕事でこの値段は良心的です。 そして老舗の「ブルータス」 もともと、「ポパイ」の兄貴的な雑誌として1980年にスタートしましたが、よくこの時代までサバイバルしていると思います。 本当にテーマの選択といい、レイアウト、デザインがイイ。 特別号で¥747ーこれも良心的。 これらの雑誌の共通しているのは「視点(point of view)」、切り口とも言われている場所を決めてからの見かたです。 最近、新書ブームですが値段が高すぎます。内容も薄いものばかりでその内ブックオフで100円で買える。 でも雑誌は、文章・写真・レイアウトの総合的な紙の芸術、本当に良心的な値段で独特な視点で今を切り取ってくれる。 情報は無料でも、その情報をどう見るのかはきっち

アコ唄ナイト 呑め!志摩唄と旅唄の宴

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昨日(1/22)は、友人kと親不孝のブードゥーラウンジへライブへ。 先ずは、親不孝の奥の通りにあるオーシャンズONOで腹ごしらえ。 福岡のダイニングONOグループの一つですが、ここはかなりの隠れ家。 魚が美味しい。 会社の話から、亡くなった佐久間氏、東京都知事選等の話をしながらビール・ワインを飲みます。 アコ唄ナイト。 2バンド目から観ます。 最初は福岡モダーンアコースティック3人組monju。 小柳くん、山口くんのギターバトルが聴いていて気持ちがいい。 シンクロナイズはカッコイイ。 富安 秀行 愛知県出身ですが、大阪のブルースシンガーッて感じです。 68年、CBS SONY よりメジャーデビューした大ベテランですが、なかなか味があります。 コイメンズ。 こゆーい男たちのバンド。 「博多のウエストコーストroute34の海と、音楽を愛するサーファーたちが集まり結成。糸島エリアで圧倒的な人気を誇る。」 糸島のサーフバンド。ゆる~い感じがイイ。 ラストは全員で西岡恭蔵の「プカプカ」。 これは懐かしい。 なかなかレベルの高いライブでした。