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ザ・リッツカールトン大阪のジレンマ

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リッツカールトンホテルと言えば、世界規模のホテルチェーンで、ブランドホテルの一つです。 サービスの質の高さが有名で、日本では東京と大阪、沖縄にあります。 2014年に京都にも進出する予定です。 そんな、リッツカールトンホテル大阪で驚きの事件。 ” 阪急阪神ホテルズと傘下リッツカールトンホテル大阪で相次いでメニュー表記と異なった食品の提供が行われた。8ホテル、4レストラン、40種類以上のメニューで表示と異なる食材が提供され、ホテル側は1億円超の返金に応じることを記者会見で発表した。 ” 知らなかったのですが、リッツカールトン東京は、ザ・リッツカールトン・ホテル・カンパニーL.L.C.が直接所有・運営しているが、リッツカールトン大阪の経営は、阪神ホテルシステムズが行っているとのことです。 芝エビがパナメイエビだったり、フレッシュジュースが、市販のジュースだったり、自家製パンが買ってきたパンだったとのこと。 「偽装ではなく誤表記」と言っているらしいが、これはジレンマです。 ジレンマとは、 ある問題に対して2つの選択肢が存在し、そのどちらを選んでも何らかの不利益がある状態のこと、論理学とかで使われます。 1.本当に偽装だった場合(多分こちらが本当) 会社は偽装を主謀し、シェフやウェイターに偽装を強要して、消費者を騙していた。 よって経営者が信用出来ないホテル。 2.誤表示だった場合 このホテルは芝エビの見分けもつかないシェフが料理をつくっていたり、自家製パンと市販のパンが区別できないウェイターが働いている。 よって従業員の質が非常に低いホテル。 結局2のケースのほうがホテルとしてはダメなのでは? 大体、ホテルの食事、飲み物は法外な料金を取ります。 いい雰囲気の中、プロフェショナルなサービスを受けて美味しいモノが食べられるから高い料金を払うのです。 不思議なのは、食と値段にうるさい大阪でこの問題が起きたことです。 梅田あたりの居酒屋だったら関西の人なら必ず「おばちゃん、これほんまの芝エビ?」って訊きますね。 関西の人もリッツ・カールトンのブランドに弱いのか?

新しいユーザーインターフェース それは噛む

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世界最小の音楽デバイスSPRITのユーザーインターフェースが新しい。 ユーザーインターフェースとは、コンピューターやスマートフォンと人間を結びつける接点のことです。 ここが、使いやすさとかを決める鍵になります。 ユーザーとコンピューターと典型的なユーザインターフェースはキーボードやリモコン。 特定のスイッチを押す。 次のイノベーションは、マウスです。 その次が、指タッチ(触れる)、ペンの登場。 最近は、siriのような声で操作したり、Willのようにコントローラーを振ったりするものも現れます。 ユーザーインターフェースに専用なモノを必要としないのが重要な所。 そのほうが、面倒くさくないからです。 次のユーザーインターフェースは「噛む」です。 音楽の再生にケーブルはおろか、スマホすら要らない、世界最小の音楽デバイス「SPRIT」。 物理学、バイオ工学、神経生物学、3人の専門家たちが長い試行錯誤の末に開発し、軽く顎を "噛む" 動作でコントロールができ、ケーブルやポケットの音楽再生機器から完全に体が自由になる、画期的な音楽プレイヤー。 ドイツ・マルコライプツィヒ大学の物理学者 マルコ・スキャンデュラ (Marco Scandurra)、バイオ工学、医療機器では30年以上の経験を持つエンジニア ビクター・チェチェルスキー (Victor Chechelski)、イタリア・ピサ大学の神経生物学者 ウンベルト・ミッケリー (Umberto Micheli) が開発をしました。 現在、Kickstarterで資金調達をしており、155ドルで手に入れることができるとのことです。 開発しつくされた感のあるデジタル音楽プレーヤーでも、次のイノベーションがあるのが素晴らしい。ついに、耳栓に進化する。 興味のある方はクリック まだまだ、イノベーションは続きますね。

ガバメントをハックせよ3 IT立国eエストニア

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今、北欧バルト地方の小国「エストニア」がIT業界から注目を集めています。 エストニア共和国(エストニア )は、ヨーロッパ北東部の共和制国家で、バルト海東岸に南北に並ぶバルト三国の一つであります。 1991年にソ連崩壊でソビエト連邦から独立をした東欧の国の一つです。 人口133万と福岡市よりも小さな国家です。 なぜ、ここが注目されていること言うと、IT技術の高さと、IT国家としての取り組みです。 なぜ、IT技術が高いかというと、冷戦時代のソ連は、大陸間弾道ミサイルや宇宙ロケットの軌道計算まで独自開発する力を持ち、ソフトもハードもすべてオリジナルでした。 そのうちエストニアにはソ連軍に関係した先鋭的な工場が集まり、首都タリンではロケットに使用する電子デバイス部品を製造したほか、エストニア南部には宇宙開発に携わった科学者が多くいました。 エストニア独立後も、多くのソ連の科学者はエストニアに残り、この国を発展させるために自らの科学技術が応用できないかを模索します。 ソ連支配が、結果的にはIT立国の路を開いたのです。 国の政策としてIT企業を育成しています。 15歳以上の全国民・永住者に本人確認やオンライン認証,電子署名が可能な国民IDカードが配布されている。 また2007年から世界初の議会選挙の電子投票も始まっている。 マイクロソフトに買収されましたが、スカイプもエストニア発のベンチャー企業です。 今、IT企業の発展に力を入れている市があります。 福岡市です。福岡はゲーム会社レベル5を始め、多くのソフトウエア開発企業があります。 2015年には、今最も勢いのあるIT企業「LINE」が福岡の博多に1000人規模の開発ラボを建設する予定です。 LINEプレスリリース 行政もクリエイエティブ・ラボ・フクオカを始め、バックアップ活動をしています。 アジアの入り口であり、観光・食・音楽・IT・ファッションの街としてfukuokaは、日本のエストニアを目指したらいいのではないでしょうか? 工場の誘致ではなく、ソフトウェアやカルチャービジネスへシフト。 投資対象は人材。 日本の未来の都市の一つの答えがfukuokaにある気がします。

タモリは福岡市南区の人 笑っていいともが終わる

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フジテレビ「笑っていいとも」が今年度3月一杯で終わるとのことです。 考えたら、「笑っていいとも」は1982年の10月4日からから始まりました、82年といえばちょうど私が会社に入社した年です。 司会者はタモリです。 司会のタモリはほぼ82年の月曜日から金曜日まで、夏休みを除いて休むこと無く働いていたサラリーマンみたいな真面目な芸人です。 タモリって東京の人だと思っている人も多いと思いますが、実は福岡市、南区出身です。 中学は、福岡市立高宮中学校、後輩は歌手の氷川きよし、お笑いタレントの博多華丸(博多華丸・大吉)、女優の森口博子、歌手の高橋真梨子がいます。 本当に、福岡出身の芸能人は多い。 高校は筑紫丘高等学校です。 タモリって非常に不思議な人です、完全に都会の人かと思うとゆる~い面もあるし、真面目でもあります。 昔は、かなり過激な芸が面白く、マイナーな密室芸として山下洋輔・筒井康隆・赤塚不二夫等のマニアックな文化人から支持を受けて東京に出てきます。 こんなCDも出していましたが、今ではすっかり昼の顔になります。 よく昼帯の生放送を32年も続けてきたなーと思いますが、秘訣は福岡特有のゆる~さにあるような気がします。 福岡は不思議な街で、大阪みたいに東京に対してのコンプレックスはほとんどありあません。 でも、何故か東京っぽく見えてしまう東京センスがあります。 それは、九州一の都会って誇りと、でも東京にはかなわないよっていう独特の余裕です。 だから芸能人の中でも独特の立ち位置を保っていたのではないか、何処か違う場所(東京)にいた人かもしてない。 タモリは頑張らないように見せて、実は頑張っている都会(福岡市南区)の人。 お疲れ様でした。

禁断の毒リンゴ 「アップル帝国の正体」

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週刊ダイヤモンド記者後藤 直義 、 森川 潤著のノンフィクション「アップル帝国の正体」が面白い。   本書では、アップルと関わってきた日本の大手企業のビジネスマンからエンジニア、町工場の社長、デザイナー、ミュージシャンまで無数の人々の証言を集め、「アップル帝国」ともいえる過酷な経済圏の誕生を初めて世の中に明らかにすることを目指した。 Appleは、非常に素晴らしいブランドイメージを保ち、私を含めた多くのAppleファンが日本にもいます。 しかし、その実態は、かなり凄まじいものです。「アップル帝国」という独裁国家を創り、その徹底した秘密主義ゆえに、多くの人々はアップルの正体を突き止められずにいる。 AppleはiPhoneを始めiPad等、ワクワクする製品を出荷している製造メイカーですが、自分たちで製造はしていません。 これが、iPhoneの部品のメーカー表です。 部品メーカーとしては、短期的に儲かるが、Appleの支配下に入ることを毒リンゴに手を出すと呼びます。 iPhone4Sから、カメラ性能が劇的に良くなったのは、カメラ部分がSONY製に変わったためです。 SONYにとっては部品は売れるけど、自社のデジカメは売れなくなる。 これが、SONYが禁断の毒リンゴに手を出した瞬間。 シャープの液晶も同じです、レッチーナディスプレイは、シャープ製でした。 つまり、一流の部品を使い、中国で組み立ててAppleのブランドで販売する。 これが、日本のiPhoneの部品メーカーの一覧です。 いつのまにか日本はAppleの部品工場となっていました。 昔の帝国主義と似て、Apple帝国に植民地支配されているのが、日本メーカーです。 SONY、クアルコムのようにココ以外作れない部品でないと、容赦無いコストダウン要求が来ます。 毒リンゴは、キャリアにも及びます。 NTTドコモもユーザー数獲得のため、ついに毒リンゴに手を出しました。 キャリア、音楽業界、出版業界が次々と毒リンゴに支配されている。 Appleの支配はいつまで続くのでしょうか? 最近、Appleの新製品には驚きはありません、高性能、軽量、低価格を繰り返しiPhone、iPadを洗練させているだけです。 ソフトバンク、ソニーは既にアフターAppleを考えた戦略に

ガバメントをハックせよ2 メルケン首相の携帯盗聴疑惑

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ドイツ政府が、メルケル首相の携帯電話での通話が、アメリカの情報機関に傍受されていた可能性があるとの声明を発表しました。 ドイツの有力な週刊誌「シュピーゲル」(電子版)によれば、数年に渡りメルケル首相の私用電話を盗聴していた可能性があると報じています。 さらにNSA( National Security Agency=米国家安全保障局)が政府首脳などを含む、世界のリーダー35人を監視していたと、イギリスの新聞「ガーディアン」が報しています。 疑われているのは、悪名高き組織、NSAです。ここは、プリズムプロジェクトと呼ばれる、ネットワークデータの盗聴を行っている組織として、内部告発されたアメリカの機関。 アメリカ映画では、大抵ワルモノとして登場します。 大義名分は「テロ組織」の活動の監視となっていますが、それは怪しい。 少なくとも3年前から、NSAはGoogle、Yahoo、Facebook、Microsoftを含む主要インターネット企業の裏口アクセスを手に入れたらしい。 裏口とは、バックドアと呼ばれるソフトウェアに予め仕掛けられた、デバックとか色々な事情で空けられた暗号の裏口です。 例えば、ある特定な暗号キーだと解読できてしまう裏口(バックドア)。 暗号解読は戦争のたびに、明暗を分けるほどの重要な技術です。 日本、ドイツが何故戦争に負けたかといえば暗号解読されたからです。 ドイツの暗号エグニマは、潜水艦U2から奪われて研究された。 現在、主流となっている暗号アルゴリズムAESはAdvanced Encryption Standardの略で、アメリカの暗号標準という意味です。 主導権はアメリカが握っています。情報を握ることが、国家戦略。 国家戦略とテクノロジーは深く結びついています。 次回は、「ガバメントをハックせよ3:エストニア、IT国家として独立せよ」に続く。 乞うご期待。

OS X Mavericksはバージョンアップすべきか?

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10月22日サンフランシスコでAppleの新製品発表イベントがありました。 予想通り、タブレット型端末iPadの最新版iPad Air(アイパッド・エア)と、小型版iPadmini(アイパッドミニ)の2機種が発表されました。 これの他にMacのOS(ソフトの土台)の次世代版 Mavericks(マーベリック)が既存ユーザーにも無料でダウンロードできるようにするとのことです。 MacのOSX(オーエステンと読みます。)の最新版の名前はMavericks。 サンフランシスコの南、ハーフムーンベイのサーフィンの名所にちなんで命名されました。 今まではネコ科の猛獣の名前をつけていましたが、ライオン、マウンテンライオンと食物連鎖の頂点にいる名前を付けてしまったために、後が続かなくなった。 そして、10年後までのOSXの進化を考えて、地名シリーズとなりました。 iOS7と同様な細いフォントのデザインの新しいOSです。 まさか、無料でリリースとは誰も予想していなかったために、ネットでは早速、人柱(なんでも最初に試したがる命知らずの開拓者)たちのバージョンアップの報告が次々と載っています。 ダウンロードファイルで5Gバイト以上あるらしい。 OSXの場合、比較的良心的な価格でOSのバージョンアップを続けてきました。 経験上、データの移行とか、アプリケーションもほとんど何も問題なく移行できます。 致命的なトラブルはありません。 ただし、マウンテンライオンでWiFiのネットワーク接続がサスペンドで切れるようになった。 これは使いにくい。 一方、マイクロソフトのWindowsに関しては、バージョンアップは命がけです。 Windows8.1が最近リリースされましたが、評判は今ひとつです。 マイクロソフトのOSは2チームが並行して、開発していくためWindowsXPが当たりで、Windows VISTAが外れ、Windows7が当たりでWindows8は外れです。 アプリケーションの再インストールが必要な場合もあるとのことです。 しかも、有料です。 お金を払ってまで、危険なことはしない方がいい。 当面は、Windows7で何の問題もありません。 しかしMacOSXのバージョンアップはすべきか? もう少し様子を見てみましょう。