禁断の毒リンゴ 「アップル帝国の正体」



週刊ダイヤモンド記者後藤 直義 、 森川 潤著のノンフィクション「アップル帝国の正体」が面白い。晴れ 

本書では、アップルと関わってきた日本の大手企業のビジネスマンからエンジニア、町工場の社長、デザイナー、ミュージシャンまで無数の人々の証言を集め、「アップル帝国」ともいえる過酷な経済圏の誕生を初めて世の中に明らかにすることを目指した。



Appleは、非常に素晴らしいブランドイメージを保ち、私を含めた多くのAppleファンが日本にもいます。

しかし、その実態は、かなり凄まじいものです。「アップル帝国」という独裁国家を創り、その徹底した秘密主義ゆえに、多くの人々はアップルの正体を突き止められずにいる。

AppleはiPhoneを始めiPad等、ワクワクする製品を出荷している製造メイカーですが、自分たちで製造はしていません。

これが、iPhoneの部品のメーカー表です。
部品メーカーとしては、短期的に儲かるが、Appleの支配下に入ることを毒リンゴに手を出すと呼びます。



iPhone4Sから、カメラ性能が劇的に良くなったのは、カメラ部分がSONY製に変わったためです。
SONYにとっては部品は売れるけど、自社のデジカメは売れなくなる。
これが、SONYが禁断の毒リンゴに手を出した瞬間。
シャープの液晶も同じです、レッチーナディスプレイは、シャープ製でした。

つまり、一流の部品を使い、中国で組み立ててAppleのブランドで販売する。




これが、日本のiPhoneの部品メーカーの一覧です。
いつのまにか日本はAppleの部品工場となっていました。

昔の帝国主義と似て、Apple帝国に植民地支配されているのが、日本メーカーです。
SONY、クアルコムのようにココ以外作れない部品でないと、容赦無いコストダウン要求が来ます。

毒リンゴは、キャリアにも及びます。
NTTドコモもユーザー数獲得のため、ついに毒リンゴに手を出しました。

キャリア、音楽業界、出版業界が次々と毒リンゴに支配されている。

Appleの支配はいつまで続くのでしょうか?
最近、Appleの新製品には驚きはありません、高性能、軽量、低価格を繰り返しiPhone、iPadを洗練させているだけです。

ソフトバンク、ソニーは既にアフターAppleを考えた戦略に出ています。

次のターニング・ポイントはアフターApple戦略。波






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