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9月, 2013の投稿を表示しています

そして父になる 映像の構文(シンタックス)※注意映画の内容に触れる箇所あり

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是枝裕和は好きな日本の映画監督の一人です。 テレビ番組のADをしながらドキュメンタリー番組の演出家をつとめ1995年に『幻の光』で映画監督デビュー。 AKB48のPVも手がけています。 好きな作品は映画「歩いても 歩いても」、テレビドラマ「ゴーイング マイ ホーム」。 最新作「そして父になる」さっそく観ました。 素晴らしかった。 子供の取替え事件を通じて揺れ動く2つの家族の物語です。 福山雅治、尾野真千子のエリート家族とリリー・フランキー、真木よう子のがさつな家族の対象が面白い。 テーマは深刻ですが、リリー・フランキーのひょうひょうとして演技が緊張を緩めてくれます。 特にリリー・フランキー、真木よう子の存在感が好きです。 個人的には、福山くんのお姉さんとしてYOUが出演してほしかった。 脚本、演出もですが、注目すべきは音楽と映像です。 音楽は、あえてピアノのみのシンプルなものですが、カナダ出身のピアニスト、グレン・グールドが演奏するバッハの「ゴールドベルク変奏曲」が非常に象徴的に使われています。 そして、映像の構図が非常に綺麗です。 映像には表現の構文(シンタックス)があります。 初めて、病院で2家族が会って帰りのシーン屋上から病院の駐車場を俯瞰するシーン。 左下に国産高級車、右上の電気屋さんのボロいバンがあり2つの家族が別々に車に乗って行く。 2つの家族の経済状況から趣味までを1シーンで表す。 そして、病院の螺旋階段を登るシーンは不安な心理状態を表します。 そして、ラストシーンは、福山くんが左、子供が右の路を歩くシーン真ん中に大きな街路樹があり二人を隔てます、そしてそれぞれの視点からカメラが交互に入れ替わり最後にその路が一つに交わる。 映像のシンタックスは、世界共通なので、誰でも直感的にワカルのです。 映像・音楽は世界共通の言語でもあります。 カンヌ国際映画祭 審査員賞を受賞したのも当然でしょう。 今度、スピルバーグ監督がリメイクするとのことですが、日本のテイストとは別なものになるのでは? 是枝裕和は21世紀の小津安二郎ではないでしょうか。

不思議なキューブ楽器の正体は?

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昨日(9/28)のライブで生方ノリタカさんのライブで使われたキューブ楽器のその後。 色々ネットで調べてみましたが、ヒットしません。 天神に行ったついでに、IMSの島村楽器の楽器修理コーナーの店員さんに尋ねてみました。 知らないとのことで、ネットで調べてくれました。 「ネットで調べたけれど分かりませんでしたが、生方さんって、Twitterやっているみたいですよ」 「”大濠公園ナウ”とかツイっトしてますよ、いっそう、本人にリツイットして訊いてみたらどうっすか?」とのこと。 親切なイイ人だ。 さっそく、生方さんにTwitterで訊いてみました。 そしたら数時間後に返事がありました。 ” percussa Audiocubesです。もともとベルギーの会社でしたが、今はアメリカに移転しています。http://percussa.us/  ” Twitterより引用。 さっそく、ネットで調べてみます。 percussa オーディオキューブ ・赤外線センサーを使ってキューブ同士で通信 ・専用のMIDI Bridgeユーティリティを介してMIDI情報を生成 ・MIDI信号を受信してキューブの色や明るさをコントロール可能 ・オーディオ入出力を使用してローファイ・サウンドを生成 ・内蔵バッテリーをUSB経由で充電 特徴は「タンジブル」 "Tangible User Interface"、音のオブジェクトを直接操作する。 YouTubeの映像もありました。 もちろん、Twitterでお礼を言いました。 島村楽器の店員の方、生方ノリタカさん、どうもありがとうございました。

鋤田正義はミーハーだった 鋤田正義☓立川直樹トークイベント

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昨日(9/27)、は後輩のhくんと天神IMSホールで行われた鋤田正義☓立川直樹のトークイベントに 鋤田正義の映像作品のショウイングと鋤田正義☓立川直樹によるトークショウ 18:00-20:00 無料 鋤田正義は、デビッド・ボウイのジャケットでも有名な福岡市の直方出身の写真家。 数多くのミュージシャンを撮り続けます。 思ってより、お年(72歳)なのでびっくりしました。 一方の立川直樹は、ミュージックマガジンとかに執筆していた音楽評論家、今回の写真展のプロデューサー、現在、桐朋学園芸術短期大学教授でもあります。 鋤田正義は好きな写真家の一人、トークショウで本人から話が聴けるとはお得なイベントです。 会場は、ほぼ満席でした、割と若い人も多い。 9月27日~10月27日まで大規模な鋤田正義の回顧展が天神で行われます。 天神IMSで2ヶ所、天神パルコで1ヶ所。 天神IMS三菱地所アルティアムで開催されている回顧展の名前は「サウンド・アンド・ビジョン」。 この名前はデビッド・ボウイのアルバム「ロウ」の中の曲名でもあります。 天神IMSは鋤田一色。 Tレックス、YMO、木村カエラ、サディスティック・ミカ・バンド、沢田研二。 デビッド・ボウイのジギー・スターダスト時代の話とか、寺山修司の話とのいろいろな話と、当時のお宝映像が紹介され、なかなか面白かった。 最近、デビッド・ボウイと鋤田正義の連名で写真集「 Speed of Life」を出したとのことです。 これがトークショウで放映された、写真集「David Bowie & Masayoshi Sukita / Speed of Life」を紹介したニュージーランドのニュース番組の映像。 YouTubeは、色々な映像があります。 最近の鋤田さんの仕事として、AKB48のPVが紹介されました。(知りませんでした。) AKB48「桜の木になろう」監督は、「そして父になる」で有名な是枝裕和、そして撮影は鋤田正義。 さすが、秋元康は一流どころを使いますね。 「なぜ引き受けたの?」って立川さんから訊かれたら、「ミーハーだから」と言っていました。

市政をハックする ガバメント2.0

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アメリカにあるNPO「Code for America」って組織が注目を集めています。 Code for America(CfA)は4年前に立ち上がった、行政がかかえる問題をITエンジニアを送り込んで、解決を助ける非営利団体です。 Codeとは、プログラム、プログラムするって言う意味でソフトウェアを作ること。 全米の自治体行政府に、Googleとかヤフーの一流のソフトウェアエンジニアが1年間送り込まれます。 プログラマーにとって役所は、もっとも嫌いな未開の地。 1年間の給料は35,000ドル、IT業界の給料としては決して高くはないけれど、600人ほどの応募があります。 自分たちの技術が社会の役に立つこと、意義のあるプロジェクトに参加できることに何よりも魅力を感じて参加する人が多く、殆どの人が前職から条件を下げての参加です。 1年間会社を休職して、例えばホノルル市のWebサイトを一新させる仕事をします。 道端のらくがきや粗大ごみ、道路に出来た穴をスマートフォンで写真に撮り、位置情報を添えてウェブ上にレポートすることで行政サービスの迅速な対応を可能にする「シー・クリック・フィックス(SeeClickFix)」というサービスもCfAの仕事。 「シー・クリック・フィックス(SeeClickFix)」 CfAの創立者ジェニファー・パルカのTEDでのプレゼンテーション。 彼女は、プログラマーでもあり活動家でもあります。 行政のIT化が遅れている理由は予算の問題もありますが、行政側にITのプロがいないため、IT会社が法外な値段をふっかけてくるからです。 それに、昔からのしがらみとかで、新規企業が参入できない。 しかも、そのCodeはオープンではないため、再利用ができない。 それを、市、県、国という各レイヤーでバラバラに開発している。 例えば、福岡市の図書館は本をWebで予約できますが、非常に使いにくい。 しかも、スマートフォン用Webがないので何か街で読んでみたい本が見つかった時も、iPhoneで予約するのは結構面倒です。 Amazon、TSUTAYAだったら、もっとスマートにWebとかスマートフォンアプリを提供できるはず。 日本でも「コーディングでより良い政府を作るプログラム『Code for

monju広報部からのお知らせ ロングテイルって何?2

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久しぶりのmonju広報部からのお知らせです。 monjuって3人組の福岡インディーズのアコースティック・ポップバンド。 バンド名は3人よれば文殊の知恵から来ています。 しかし、文殊って日本原子力研究開発機構の高速増殖炉の名前でもあるため、最近はmonjuと言っています。 でも、文殊も英語のWeb「monju」があるため仲々ネットでも検索できない。 猪ヶ倉和子 ボーカル 山口宏祐 ギター、Macオペレーション 小柳新之介 ギター、カホン ホームページはここ 取り敢えず、このバンドの公式広報部なるものをやっております。 とは言え、やっているのは、ブログにライブの話を載せたり、YouTubeに動画をたまにアップする程度です。 全て彼らのオリジナルなので著作権的にも何も問題のないmonju公認のオフィシャルライブ。ブートレック(海賊版)でではありません。 再度、宣伝の意味も込めて今回は、再生回数の多い順に今までアップロードされた画像を一気に掲載します。 第一位は300アクセス「忘れ薬」 YouTubeでは、この通りアクセス履歴も管理してくれます。 これもひとつのロングテイルの現象です。 最初のピークは、私のブログへの掲載、2つ目のピークはメンバーによるフェイスブックへの書き込み。 どこからのアクセスかも解析できます。 フランスからも1件アクセスがあります。 1位「忘れ薬」301アクセス 2位(Crazy K)214アクセス 3位テレビ出演159 これは、monjuがテレビ出演した時に、テレビをそのままiPodで撮影した、ブートレック的な貴重映像 4位「桜と雨」141アクセス 5位 (Rhythm)76アクセス 6位「桜と雨」2013/6/25 70アクセス 7位 (Restart)2013/02/13 62アクセス MacのWebカメラを使ったフルHD映像でしたが、音が悪かった。 8位 47アクセス これは、シャングリラで行われたライブを無編集にてYouTubeにアップした貴重な映像 9位 (Field)41アクセス これもフルHD画質だけど音が・

ClockCc登場から2年 ロングテールって何?

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2年前の9/10にGroooveというグループからClockCcというiOS用時計アプリが発表されました。 Groooveとは、当時まだ珍しかったiOSアプリを作ってみたいからと集まったプログラマー、デザイナー、ミュージシャンのグループ。 Appleとは、Egretcomという会社が窓口になってくれました。 これが、デザイナー西前有希さん作のGroooveのロゴ。 彼女は現在、広島でデザイン会社を起業(スタートアップ)しました。 コンセプトは、オシャレな女性用iPhoneアプリ。 ここからダウンロード出来ます。 しかし、ここ2年間でiOSのアプリケーションの状況は目まぐるしく変化します。 それは、予想もしなかった程のスマートフォンの伸びです。 それに伴い、iOSアプリケーションの種類は劇的に増加します。 2年前には、進出していなかった大手のソフト会社が一斉にスマートフォンアプリケーションにシフトします。 今、iOSのアプリケーションを出してもなかなかダウンロードをしてもらえない。 それほど、アプリケーションの数が多いので、宣伝が必要になってくる。 Hobbyとしてアプリを出すのはなかなか難しい時代です。 アプリケーションのダウンロード数は、アドミニストレータ専用のWeb、iOSアプリでリアルタイムに確認ができます。 そこで面白い現象に気が付きました。 それがロングテイル。 ロングテイルとは、米『Wired』紙編集長であるクリス・アンダーソン(Chris Anderson)によって提唱された、インターネットを用いた物品販売の特徴を示します。 インターネットの特徴は同時性だと考えている人も多いかと思いますが、同時性はTVにはかなわない。 むしろ、インターネットの特徴は時間軸にあります。 インターネットはTVより息が長いメディア。 ロングテールとは、少量でも長い時間売れ続ける現象を言います。 よくAmazonでマニアックなCDが売れ続けるのもこの現象。 ClockCcは発表から3ヶ月で約5000ダウンロードになりました、2番目のピークはAppBANKという一番有名なサイトに取り上げられたからです。 これが発表当時のダウンロード数のグラフ。 ここ半年のダウンロード数は約1000件。 まだ一日

テンジン大学 世界を少し変えるためのレシピ

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本日(9/23)は、テンジン大学というバーチャルな天神の大学のリアルイベントへ。 会場は、紺屋2023という大名のリノベーションしたアパート。 福岡には、割とリノベーションした古い家があります。 テンジン大学の3周年記念のリアル講座。 今日のお目当ては、映画鑑賞会。 「変化を生み出した男の話」ピース編。 屋上には、出店があってビール、ワインがあります。 外はすっかり秋の空。 ここでビールを買って、ビールを片手に、ドキュメンタリー映画を観ます。 ドキュメンタリー『ザ・デイ・アフター・ピース』 9月21日をピースデー(International day of peace)として世界に知られる日として、この日は戦争をしない日にしたイギリスの俳優ジェレミー・ギリの行動を描くドキュメンタリー。 ピースデーって昔、アニー・レノックスのアルバムのコピーで聞いたことがありましたが、正直良く分かっていなかった。 「1年に1日でいいから、戦争や紛争、あらゆる暴力を止めたい!」という想いをもった、イギリスの俳優ジェレミー・ギリが、それを実現するまで課程が描かれています。 「ダイアログ」という副題が示すように、地道ないろいろな人への対話の繰り返しの過程でもあります。 予告編はこちらから 地道な活動で、アンジョリーナジュリーとかアニーレノックスの有名人が応援してくれます。 また、コカコーラとかの大企業のタイアップを模索する。 現代版、ポップな革命の起こし方(現実的に、世界を少しだけ変える方法)。 2007年に友達のイギリス俳優のジュード・ロウと実際にアフガニスタンに行くシーンがリアル。 最初は、軽い気持ちでアフガニスタンに行ったジュード・ロウは、圧倒的な悲惨な状況に立ち尽くします。でも決意を新たにする。 ユニセフなどの協力を得て、様々な接触を粘り強く重ねた結果、「9月21日は子どもの健康と未来のためにポリオ・ワクチン投与のキャンペーンを行う」という目的で、タリバンから「停戦合意」を取り付けたのです。 この1日のおかげで、治安の安定しないアフガニスタン南部と東部の140万人の子どもたちが予防接種を受けました。これまで、450万人の子どもがこの恩恵に与ることのできたのです。 こ