博多八景「小説 千鳥舞う」


葉室麟作の「千鳥舞う」が面白い。

葉室麟は、1951年、北九州市小倉生まれて地方紙記者などを経て、2005年、『乾山晩愁』でデビューしたの遅咲きの福岡の作家。


この話しは、江戸時代、博多の女絵師「里緒」が博多商人の依頼で博多八景といわれる8枚の屏風絵を描く物語。
1枚の絵に1つのエピソードがつく構成、男女・家族の悲しさ、寂しさがなかなかイイ。

八景とは、金沢八景、富士八景と呼ばれる8つの景色。
博多にもありました、二つの時代の博多八景があります。

1)鎌倉時代・・・聖福寺の禅僧鉄庵道生の七言絶句の漢詩
香椎暮雪(かしいぼせつ)
筥崎蚕市(はこざきさんし)
長橋春潮(ながはししゅんちょう)
荘浜泛月(しょうはまはんげつ)
志賀独釣(しかどくちょう)
浦山秋晩(うらやましゅうばん)
一崎松行(いっさきしょうこう)
野古帰帆(のこきはん)
2)明和2年の「石城志」
濡衣夜雨(ぬれぎぬやう)
箱崎晴嵐(はこざきせいらん)
分杉秋月(わけすぎしゅうげつ)
奈多落雁(なたらくがん)
博多帰帆(はかたきはん)
横岳晩鐘(よこだけばんしょう)
竃山暮雪(かまどやまぼせつ)
名嶋夕照(なじませきしょう)



博多八景の一枚、博多帰帆

濡衣の語源となった濡衣塚の話や、竜宮寺の人魚伝説等、博多の歴史もよく判ります。


より大きな地図で 博多八景 を表示

小説に出てくる八景をGoogle-MAPにしてみました。
梅雨が明けたら、博多八景ツアーも面白いかもしれません。



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