エンターテーメントは数値化できるか?「知の支配」3


映画の脚本から、その映画がどのくらいの収益を上げるかを予測する会社があります。晴れ

南ロンドンにある会社「エパゴギクス社」は、独自のアルゴリズムを使い映画の興行収入を予測します。映画会社が興行収益1億ドルを見込んだ映画について、エパゴギクス社は4900万ドルと予測、実際は4000万ドルだっということです。


この解析の結果、どんなスターを使っても収益はあまり変わらないとのことです。
例外は4人、ウィル・スミス、ブラッド・ビット、ジョニー・デップの誰かを使うと確実に興行収入が増加する。もう一人の例外は、ある有名女優(名前は公開されていません)、出演すると収益が確実に下るらしい。

「ヒーローに相棒をつけたほうがいいんじゃないですか?」とか、「舞台になる都市をもっと減らしなさい」とかアドバイスしてくれるらしい。
特にハリウッドのエンターテイメント映画の作成は収益を上げるために色々な仕組みがあります。
場合によったら複数のエンディングを用意して試写会で評判のいいものを採用する。
プロトタイピング手法(試作品を作ってみること)ですね。


今のハリウッド映画の作成費は大物俳優の出演料の高騰もあり、数百億円もします。
これだけ、膨大な予算を使ってコケると大変なことになります。
したがって、無難なシリーズ物になります。
ハリウッド映画に、アルゴリズムが入り込んでいきます。
スパイダーマン、スーパーマン、スタートレック、バッドマン、どれだけシリーズ物が企画されたことか?

でもこれで映画がどんどん面白くなくなっていきます、無難な大型作品1本より多様な低予算作品が10本あったほうが映画界は豊かではないでしょうか?

今、確実に邦画の方が面白いのは低予算で多作品があるからです、ここにはアルゴリズムはまだ入ってきていません。

文化に、アルゴリズムはいりません。波波



コメント

このブログの人気の投稿

太郎ちゃんの服装が凄すぎる

birdはみうらじゅんと結婚していた。

哲学が新しい 「哲子の部屋」