もう始まっているサイバー戦争

セキュリティ会社の米Mandiantは現地時間2013年2月19日にアメリカに対するサイバー攻撃のレポートを発表しました。


このレポートは凄い（PFDはここ）

米国企業および組織を中心に狙った数年間にわたるサイバー攻撃に中国人民解放軍が関与しているとする詳細なレポート「APT1：Exposing One of China's Cyber Espionage Units」。

高度で執拗な攻撃（APT攻撃）を仕掛けてサイバースパイ活動を展開している犯行グループを「APT1」と呼び、調査で得た証拠から、APT1は中国人民解放軍総参謀部第3部第2局（第61398部隊）と関連性があると結論づけている。

つまり、中国の軍がサイバー攻撃を仕掛けてきているということが、IPアドレス等の証拠から明らかになった。

攻撃の場所はPudong New Area（浦東新区）です。
同地区は第61398部隊が一部拠点を置いているところ。

場所は、ここにあります。

これが問題のサイバー攻撃の拠点のビル、第61398部隊がいます。

報告書では、攻撃の手口等も、公表しています。

しかも、関わった人物まで特定して公開しています。

ハッカーは、Ugly Gorilla (Wang Dong/汪东)

米Mandiantは、YouTubeでその攻撃方法も公開しました。

当然、中国側は、この報告を否定しています。
しかし、国境を超えて、軍が関与して機密データーを盗む行為は、戦争です。

サイバー戦争は、すでに始まっています。
実は、日本からもデータが盗まれていると報告書では指摘しています。

しかし、これだけ公開されたら中国は当面サイバー攻撃はできないのではないか？

中国のサイバー攻撃に対して、アメリカは情報「公開」という反撃に出ました。
しかも、民間企業の名を借りてです。

サイバー戦争の次の行方が気になります。