標的は11人 イスラエルとパレスチナ
イスラエルとハマスが実質の地上戦に突入しました。事実上の戦争です。
しかし、これほど民族間で激しく争うでしょうか?
昔読んだ「標的(ターゲット)は11人―モサド暗殺チームの記録」。
1972年ドイツのミュンヘンでパレスチナ武装組織「黒い九月」により行われた人質事件が起きます。ミュンヘンオリンピック開催中に発生し、イスラエルのアスリート11名が殺されたテロ事件。
激怒したイスラエルの秘密情報機関モサドは暗殺チームを編成し、アラブ・テロリスト指導部の11人を次々に消して行くとドキュメンタリーです。
ヤラれたらやり返す。
昔は、パレスチナ悪者、イスラエル良者と単純に思っていたけどそんな単純なものではなかった。
そしてこの本を原作に映画が作られます。
『ミュンヘン』(Munich)は、2005年12月公開のアメリカ映画。
スティーヴン・スピルバーグ製作、監督。
この映画は、素晴らしいけどヘビーで救われない。
スピルバーグはユダヤ人なのでかなりイスラエル寄りに描かれているのかと思っていたらそんなことはない。
不毛な復讐劇の悲惨さを描きます。ユダヤ人とアラブ人の永遠の民族闘争。
映画の中に一瞬だけの希望あるシーンが有ります。
それは主人公とパレスチナ人がお互いの国について語りあうシーン。
一瞬でもお互いの立場を理解する。
このシーンがなければこの映画は救われない。
憎しみは連鎖するだけで、何も生まれない。
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