テクノロジーの進化は人を幸せにするのか?


最近のテクノロジー(技術)の進化は速すぎると思いませんか?くもりくもり

テクノロジーの発展とコモディティー化(コストダウンによる急速な横の広がり)は進化というよりも革命に近いほどの速度で、その動きが止まりません。




このクラフは、ヒトゲノムの価格の低下を示すものです。
ヒトゲノムとは人間の遺伝子を全て解読することで、昔は世界規模の国家プロジェクトでした。
解読作業は1991年から2003年4月14日に解読完了までかかりました。

当然お金がとてもかかったけれど、今や新しいアルゴリズムと解析用コンピューターのコストダウンにより、個人の遺伝子解析が100万円以下でできる時代に来ています。
最終的には、10万円以下で自分の遺伝子が解析できてしまう時代。

それほど、技術革新の速度は速く、世の中に与える様々なな影響も大きい。
技術の革新が速すぎて、人間の能力・組織・政府・法律が追いついていっていない。

MIT(マサチューセッツ工科大学)のブリニョルフソン教授は、近年全世界で問題になりつつある就業率低下の背景に、産業ロボット工学から自動翻訳サービスまで幅広い分野において進歩し続けるコンピューター技術があると主張しています。



このグラフは、経済学において経済の成長を示す上で重要な指標である「生産性」と「雇用」の関係を表しています。

普通は生産性が上がると景気が良くなって、経済が成長して新しい雇用が生まれます。
だから、社会は一生懸命生産性を上げてきました。

グラフの生産性と雇用を表す2つの線は、2000年初頭から徐々に分岐し、生産性は上昇し続けますが、雇用は急速に成長をやめ低下し始めました。
2011年までに生産性と雇用の間には大きなギャップが開いてしまい、雇用の創出は経済の成長と比例しないことはっきりとわかります。

これを「大断絶」と呼びます。

原因はコンピューターをはじめとするテクノロジーの進歩です。

製造業では、ロボットや高度なオートメーションの使用が一般化しており、アメリカや中国における製造業の人口は1977年よりも少ない。

1980年代から簿記や事務系に代表される、作業を繰り返し行う仕事をコンピューターが引き継ぎ、同時にクリエイティブであったり問題解決能力を伴う、高給の仕事は増加の傾向にあります。

一方で、仕事の自動化が不可能であるレストランなどのサービス業への需要は増加。

つまり、中間層の仕事がなくなりつつあります。
このままだと、その影響から中間富裕層が激減し、格差社会を生み出すことになってしまう。


2011年に、IMBから人間の職を奪ってしまうかもしれないシステムが登場します。
質問応答システム“ワトソン”。

ワトソンはIBM創立者であるトーマス・J・ワトソンと、シャーロック・ホームズの助手のワトソンにちなんだネイミングです。

2011年2月16日(米国時間)IBMリサーチの4年間にわたる研究成果である質問応答(QA)システム「ワトソン」が、米国の人気クイズ番組「ジョパディ!」に出演して、歴代のチャンピョンに勝ち優勝しました。
厳密なAI(人口知能)ではありませんが、質問にある程度の的確な答えが出せるシステムの誕生です。




ある意味、2011年版「2001年宇宙の旅」的な恐ろしいビデオかもしれません。
専門職さえ、コンピューターに置き換わっていくのかもしれません。

あまり、テクノロジーの進化に浮かれている場合ではないのでは?(自分)
しかし、人を幸せにしないテクノロジーはいらないね。波波








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