鮎川誠「DOS/Vブルース」インターネット戦記


鮎川誠の「DOS/Vブルース」って本が面白い。晴れ

この本は昔の本で図書館で借りました。
発売当時はDOS/Vパソコン入門書でしたが、今読むとある意味インターネット黎明期の歴史書(インターネット戦記)として貴重な価値があります。

鮎川誠はシナロケことロックバンド「シーナ&ザ・ロケッツ」のリーダーにしてギタリスト。
65歳にして未だにKEEP A ROKIN'ONしている、福岡出身の私のリスペクトするミュージシャンです。





意外に知られていませんが、鮎川誠はパソコンが大好きなミュージシャンです。
90年代に「週刊アスキー」という雑誌があり、ミュージシャンがパソコンに関する記事を連載していました。

ムーンライダーズの鈴木慶一がMacの記事とかを書いていた。
ミュージシャンならAppleのMacが当たり前という時代に、当時出始めたころのDOS/Vのパソコンの記事を書いていたのが鮎川誠です。


90年代、パソコン通信からインターネットの時代に突入しつつある時代。
そんなインターネットの黎明期(立ち上がり時のカオス的な時期)に鮎川誠(当時40代)はパソコンを始めます。
「DOS/Vブルース」はそんな時代の鮎川誠のDOS/Vパソコンとインターネットの冒険の物語。

鮎川誠がパソコンを始めた理由はローリング・ストーンズのインターネットライブを見たいがためです。
なぜMacではなくDOS/Vパソコンだったかというと、何となくRockぽかったからです。

DOS/Vパソコンって今では使われない言葉ですが、90年代にWindowsが動くパソコン(AT互換機と呼ばれていたPC)に価格の革命が起きます。
日本語の処理をソフトウェアだけで行うことが可能になって、安いAT互換機がどっと海外からやってきます。パソコンが秋葉原の電気屋さんで買える時代がやってきます。

ちょうど同じ時期に私もDOS/Vパソコンを購入します。

鮎川誠と同様にモデム※でインターネットにアクセスして、こんな世界があったのかと驚く。
※今では無くなってしまった電話線からインターネットに繋ぐとんでもなく遅い通信速度の装置もしくはチップ。


そして、ついに自分でHTML(Web表示するための言語)を書き「シーナ&ザ・ロケッツ」のWebを立ち上げてしまう。
さすがロッカーとしては初?の国立一期校の九州大学農学部卒業のことはある。
これは、奥さんのシーナーの写真をFAXをスキャナー代わりに読み込んで作成したものです。
rokkets.comというドメイン(インターネットのアドレス)も自分で取得してしまう。


そんな訳で、シーナ&ザ・ロケッツのWebをアクセスしてみたら今も当時と変わらない雰囲気にびっくり。90年代の熱い雰囲気が伝わってきます。

Webはここから

インターネットとコンピューターはいかがわしくて、怪しげだけど、とんでもなく面白い。
やはりRockと共通なものがあります。
それはフロンティアスピリッツ(開拓者魂)。
鮎川誠は偉大なり。

KEEP A ROKIN'ON!!!!!!!!波





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