美術品、その略奪の歴史


ナチス・ドイツがユダヤ人らから略奪した絵画、約1500点が南部ミュンヘンで発見されました。くもり

ピカソやマチス、シャガールの作品が含まれているとのことで、週刊誌フォークスが4日までに報じた。
同誌によると、総額約10億ユーロ(約1300億円)の価値があるとのことです。

絵画は、50年以上も薄暗い部屋に隠してあったが2011年、脱税事件の捜査過程で税務当局が、80歳代の男性が所有するアパートで発見した。



今回、発見されたシャガールの未発表の作品(らしい)。

美術品は、基本的に世の中にオリジナルが1つしかないために希少価値があります。
そのため、戦争があるたびに国家によって略奪されます。

ドイツも第二次世界大戦の時に、相当美術品を盗みましたが、終戦直前に、旧ソ連が100万点超の芸術品などをドイツから盗みます。

実は一番盗んだのがかつての大英帝国のイギリスです。
「泥棒博物館」とも揶揄される大英博物館は不法な手段で搬出したとされる文化財を多数保管している。

エルギン・マーブルと呼ばれる古代ギリシア・アテナイのパルテノン神殿を飾った彫刻は、19世紀にイギリスの外交官がパルテノン神殿から削り取ってイギリスに持ち帰り、現在は大英博物館に展示されています。

でも、美術品にとって一番不幸なことは、破壊されること。
次は、ブラックマーケットに流れて、貨幣として流通し世の中から消えること。
そして、美術品にとって一番いいことは、保管されつつ、公開され、皆に鑑賞されることです。

今回の発見された絵画も、ドイツ政府により返却するものは返却し、他は世の中に公開されることを望みます。

美術品は、世界共通の宝(財産)として扱われるべきです。波



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