ナチ略奪美術品を救え─特殊部隊「モニュメンツ・メン」の戦争
皆さんは第二次大戦時、美術品を守るための部隊があったことを知っていました?
「モニュメンツ・メン」とは、第二次大戦下の1943年から戦後51年まで、連合軍の「記念建造物(モニュメンツ)・美術品(ファイン・アーツ)・公文書(アーカイヴズ)」[略書:MFAA]部隊所属の兵士たちの呼称です。
当初の任務は教会や歴史的な建造物に対する戦闘被害を少なくすることだったのですが、大戦後半にはナチの狂信者たちが略奪した美術品・文化財を探し出し、救出することに移っていきます。
戦後、「モニュメンツ・メン」の功績は長年埋もれていましたが、その活躍をドキュメンタリーにしたのがロバート・M・エドゼル著”ナチ略奪美術品を救え 特殊部隊「モニュメンツ・メン」の戦争”です。
ヒットラーは画家を目指しウィーン美術アカデミーを受験しますが、不合格となり画家を諦めます。そんなこともあり、頽廃芸術と称して自分の気に入らない芸術家を弾圧したり、絵画そのものを略奪し始める。そんなナチ略奪美術品を救出したのが「モニュメンツ・メン」。一度、図書館でこの本を借りたのですが、少し読んで時間切れで返しました。
こんど、このドキュメンタリーを原作にした映画が公開される予定です。
ジョージ・クルーニー製作・監督・脚本・出演最新作「ミケランジェロ・プロジェクト(原題:The Monuments Men)」ジョージ・クルーニー、マッド・デーモンが出演します。
これは面白そうな映画です。
でも、アメリカ軍(いいモノ)、ドイツ軍(わるモノ)の視点で描かれる単なる美術品を奪え返す「オーシャン11」みたいになってしまうかも。
どんな映画になるのでしょう、もう一度図書館でこのドキュメンタリーを借り直しました。
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