村上春樹はノーベル文学賞を取れるのか?


遅ればせながら村上春樹の「色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年」を読みました。

大ベストセラーになった話題作ですが、前からのファンにとっては何故、村上春樹がこれほど人気になるのか不思議です。





読み終えての感想は、「えぇ」です。
ストーリーが分かりやす過ぎて村上春樹の「物語」になっていないような気がします。
透明で凛とした孤独感も感じられない。

村上春樹らしいレトリックもあまりないし。
好きな箇所は、主人公がヘルシンキに旅立つ時の、ガールフレンドとの会話。

「鮭はとても長く旅をする。特別な何かに従って」と沙羅は言った。
「スター・ウォーズって見たことある?」
「子供の頃に」
「フォースと共に歩みなさい」と彼女は言った。
「鮭に負けないように」

「色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年」p238より引用

でも、映画化はしやすそうな作品。

毎年、ノーベル賞の時期になると、今年こそ村上春樹が文学賞を取るのではないかと騒がれます。
本人もいい加減にしてくださいと思っているのではないか?

実は、毎年ノーベル文学賞候補に上がる人がいます。
アメリカの偉大なるミュージシャンにして詩人「ボブ・ディラン」です。
村上春樹だってボブ・ディランに取って欲しいと思っている。






ボブ・ディランがノーベル文学賞を取るのはポップ・ミュージックにとっても歴史的なことです。
ノーベル賞がポップカルチャーになる。

ボブ・ディランがノーベル文学賞を取るのか?
”The answer, my friend, is blowin' in the wind”
友よ、答えは風に吹かれてどっかにいっちゃたよ。
blowin' in the windより引用

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