ガバメントをハックせよ2 メルケン首相の携帯盗聴疑惑
ドイツ政府が、メルケル首相の携帯電話での通話が、アメリカの情報機関に傍受されていた可能性があるとの声明を発表しました。
ドイツの有力な週刊誌「シュピーゲル」(電子版)によれば、数年に渡りメルケル首相の私用電話を盗聴していた可能性があると報じています。
さらにNSA( National Security Agency=米国家安全保障局)が政府首脳などを含む、世界のリーダー35人を監視していたと、イギリスの新聞「ガーディアン」が報しています。
疑われているのは、悪名高き組織、NSAです。ここは、プリズムプロジェクトと呼ばれる、ネットワークデータの盗聴を行っている組織として、内部告発されたアメリカの機関。
アメリカ映画では、大抵ワルモノとして登場します。
大義名分は「テロ組織」の活動の監視となっていますが、それは怪しい。
少なくとも3年前から、NSAはGoogle、Yahoo、Facebook、Microsoftを含む主要インターネット企業の裏口アクセスを手に入れたらしい。
裏口とは、バックドアと呼ばれるソフトウェアに予め仕掛けられた、デバックとか色々な事情で空けられた暗号の裏口です。
例えば、ある特定な暗号キーだと解読できてしまう裏口(バックドア)。
暗号解読は戦争のたびに、明暗を分けるほどの重要な技術です。
日本、ドイツが何故戦争に負けたかといえば暗号解読されたからです。
ドイツの暗号エグニマは、潜水艦U2から奪われて研究された。
現在、主流となっている暗号アルゴリズムAESはAdvanced Encryption Standardの略で、アメリカの暗号標準という意味です。
主導権はアメリカが握っています。情報を握ることが、国家戦略。
国家戦略とテクノロジーは深く結びついています。
次回は、「ガバメントをハックせよ3:エストニア、IT国家として独立せよ」に続く。
乞うご期待。
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