2045年問題その2 チューリングテストとは?
6月7日はコンピューターの父アラン・チューリング博士没後60周年の日でした。
アラン・チューリングは「アルゴリズム」を考えだしたイギリスの数学者。
コンピュータを創ったのはフォン・ノイマンですが、チューリングはコンピューターの理論を築いた人です。
彼の名づけた有名なテスト「チューリングテスト」。
これは人工知能を知的と呼べるかどうかを判断するためのテスト。
人間が見えない相手と対話して、相手が人工知能か人間か判断できなければ、その人工知能は思考しているといえるというもの。
今のインターネットの時代にマッチしたモノ。
例えば、実際に合ったことがなければTwitterしているのが人間かコンピューターか分かりません。
チューリング博士は、5分間のテストで人間の審判の30%をだませれば、人工知能は思考しているといえるとした。
英王立学会で開催した「Turing Test 2014」において、チューリングテストの初の合格者が出たとのことです。
合格したのはウクライナ在住の13歳の少年、ユージーン・グーツマンくんという設定のプログラム。
今回のテストで、審査員の33%(審査員の人数は不明)がユージーンくんを人間だと判断した。
ユージーンくんはロシア人で現在Amazon.comに勤務しているウラジミール・ヴェセロフ氏が作成した人工知能(プログラム)です。
ソフトバンクのロボット「Pepper」の登場、そしてコンピューターのチューリングテスト合格と、人工知能(ソフトウェアで出来た知性の・ようなもの)がいよいよ現実的な段階に入ったようです。
人間のインテリジェントとは何か?
機械と人間の違いは何か?
知性の本質、知性を持った機械の可能性について80年代・90年代に議論がされてきました。
このチューリングテストの合格を受けて再び本質的な議論が始まりそうです。
ようやく人工知能が工学から哲学の領域に踏み入る時代になったかもしれません。
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